善し悪しでは語れない
ツイッターでよく、手ブラや露出度が高い画像や動画の写メ日記について物議を醸すことがあります。
個人的には関西はその規制が緩く感じます。それには風土や文化が関係していると思われます。
私は法律のプロや風俗関係者ではありませんが、この記事で紹介した本や申請する届出書を資料として、語りたいと思います。
・法律
先ずは、法律上のことを話します。性風俗を営業するためには、風営法の届出が必要になります。これはデリヘル、ソープの区別は関係ありません。ただし届出の書類が違います。デリヘルは無店舗型、ソープは店舗型です。
写メ日記に関係するのが、「営業の方法」という届出です。記載事項は無店舗・店舗型で、ほとんど変わりません。その中に「役務提供の態様」という事項があります。
つまり、客にどのような行為をするかというものです。ここに記載していない行為をしている場合、取締り対象となる訳です。
おそらく記載内容はデリヘルではマッサージ、ソープでは入浴の介助作業及びマッサージだと思われます。
要するに衣服は脱ぐ必要性は何処にもありません。よって、それを店名入りの媒体で、写真で残してしまうと、いつでも取締りができるということになります。これは関東、関西の場所は関係ありません。
・土地柄
関東と関西では全く、風俗文化が異なります。よく、ソープは暴力団が経営していると考えている方もいますが、実際は地域によって異なります。
関東では暴力団が経営している店舗は5軒程度で、逆に関西の雄琴は8割以上が暴力団経営らしいです。ソープ街には歴史や風土があり、その土地によって取り締まる側も一律には対応していないことが予想されます。
吉原は、売春防止法施行後に赤線地域を解除され、トルコ風呂(現ソープランド)として生き残りました。一方、関西では赤線の営業スタイル、つまりは「座布団売○」を続ける地域が多く、ソープランドは登場しなかった。現在でも、大阪に飛田新地があることは有名だと思います。
このように、性風俗に関わる文化が関東、関西では異なることは、それを取り締まる方に影響が全くないとは言えないのです。
・東京オリンピック
東京でオリンピックが行われるため、関東の性風俗関係者は開催に伴い取締りが強化されるのではないかと予想しています。このことが、写メ日記に対する危機感が関東と関西で異なる理由の一つだと思います。
・届出と許可の違い
よく、取締るなら明確な定義を決めて欲しいという関係者がいらっしゃいます。
性風俗営業(デリヘル、ソープ)は届出で、風俗営業(キャバクラ、クラブ、料理店)は許可になっています。
では、許可と届出何が違うかというと、役所の対応が異なります。許可は役所が審査し、営業を行なっても問題無いと判断して、許可を出します。一方、届出では必要事項に漏れがなければ、役所は受理して終わりです。
よって、届出は役所は「営業しても良いよ」という判断をしていません。性風俗という事柄を役所は判断したくないのです。
よって、あらかじめ明確な基準等はもうけず、問題があれば取り締まれば良いというのが役所のスタンスです。
【総括】
役所は汚いなと思われた方が多いと思います。しかし、こうなった経緯は海外による圧力をかわすためです。
元々、日本では売春は違法ではありませんでした。しかし、戦後に売春防止法を迫られました。そこで、考えられたのが今のシステムです。
取り締まる役人、取り締まられる風俗関係者、利用する社会の三者が合意できる、「落とし所」が今のシステムです。
当時の人間が上手く考えたものなんです。だから、風俗利用者や風俗関係者はコレを批判するべきではありません。また、写メ日記等で揉めるのはナンセンスです。
性風俗を規制したい人からすると、この仲違いこそが一番の好機です。お互いに協力し合って発展していきましょう!!
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